財務省が1日発表した2016年度の法人企業統計によると

財務省が1日発表した2016年度の法人企業統計によると、金融・保険業を除く全産業の経常利益は前年度比9.9%増の74兆9872億円で過去最高だった。企業の蓄えた「内部留保」に相当する利益剰余金も7.5%増の406兆円で過去最高。景気回復が長期化する中、企業の業績改善が続き、内部留保が膨らんでいる。

 経常利益が増加したのは、製造業では電気機械や情報通信機械など。円安や海外経済の持ち直しを背景に、スマートフォンや自動車向け部品などが伸びた。非製造業では、建設やサービスなどが増益だった。

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 利益剰余金の内訳は、製造業が6.6%増の140兆5858億円、非製造業が8.0%増の265兆6489億円。

 設備投資は0.7%増の42兆9380億円で、過去3番目の大きさだった。

 第2次安倍晋三政権が発足した12年度と比べると、16年度の経常利益は約27兆円、内部留保は約102兆円増加している。

 同時に発表した17年4~6月期の経常利益は前年同期比22.6%増の22兆3900億円で、全四半期を通じて過去最高。売上高は前年同期比6.7%増の327兆9184億円だった。

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